Scott Henderson Jeff Berlin Dennis Chambers 「HBC」 Tonecenter(TC40732) 2012 - U.S.A.  


Scott Henderson(guitar), Jeff Berlin(bass), Dennis Chambers(drums)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

スコヘン、バーリン、デニチェンというパワートリオのスタジオ録音盤である。
この3人の名前が並んだだけで超絶技巧音数最大の弾きまくり大会を期待してしまうが、その期待を裏切らない正統派ハイパー・パワー・フュージョンを披露してくれている。

ファンク期のハービー・ハンコックの「Actual Proof」のカバーに始まり、ビリー・コブハムの「Stratus」で終わる全9曲。間にウェザー・リポートのカバーを4曲、ウェイン・ショーターの「Fooprints」をはさんで、ハードコア・フュージョンの熱気がむんむんとする選曲である。

アルバムによってはブルース系の演奏もあるスコヘンだが、この選曲ではもう全編フュージョン・モード全開で弾きまくっている。

ジェフ・バーリンはどの曲のバッキングでも常にソロを弾いているような音数の多さだし、デニチェンのドラムの暴れどころもふんだんに用意されている。
最期の「Stratus」は期待通りのドラムが怒涛のように炸裂するような演奏で、スコヘンのソロもカッコいい。

とにかく理屈抜きに楽しめる硬派フュージョン作品である。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay