Chick Corea「Continents-concerto For Jazz Quintet & Chamber Orchestra」Deutsche Grammophn(B0016441-02) 2012 - U.S.A.  

 

Chick Corea(p),Tim Garland(ss, b-cl, fl),Hans Glawischnig(b),Marcus Gilmore(ds)

Steve Davis(tb)

   Chember Orchestra

Steven Mercurio(Conductor)

 
○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

Jazzミュージシャンがクラシックアルバムを出すのは、今となってはそれほど珍しいことでは無くなった。

ウィントン・マルサリス、キース・ジャレットは本格的なクラシックアルバムを出している。

そしてチック・コリアにしても、モーツァルトの協奏曲を過去に吹き込んでいる。

でも、クラシック老舗レーベルのドイツ・グラモフォン(以後DG)からのリリースとなると、ちょっと意味合いが違ってくる。

DGといえば、実はチック・コリアも1枚バルトークのアルバムを出しているが、今回の新作と一緒に再発になっている。

 

さて、この新作だが他のクラシック作曲家の曲は無く、チックの書き下ろしオリジナル曲が一杯だ。

そうかと言って現代音楽風でも無く、むしろクラシックというよりも、Jazzグループにオーケストラが加わった演奏なのだ。

組曲「大陸」はチックの意欲作であり、クラシックだからという気負いも無く、どこを切ってもチックらしい作風の力作ぶりがうかがえる。

コアになるJazzグループは、メンバーに派手さが無いが手堅い演奏で、以前に組んでいたオリジンを思い出してしまう。

やはり聴き所はチックのピアノとオーケストラとなる。

 

またCD2枚目にはJAZZスタンダードとピアノ・ソロ曲が並ぶ。

スタンダード曲はグループだけで演奏され、4ビートJAZZが楽しめる。

そしてSolo Continuumと題されたピアノソロ・・・番号が付いているが31,41,53・・・1411と数字が並んでいない11曲である。

独立した曲というよりも、ピアノのインプロビゼーションのように、矢継ぎ早に演奏されていく。

これらの演奏は過去のチックと一線を画くものであり、いつもの甘いメロディの代わりに、何かがそこから生み出される瞬間を捉えたような演奏だ。

 

ここのところリユニオンが続いたチック・コリアにしては、久々にシリアスな作品だと思う。

この音楽を聴くと、これがDGから出たとかクラシック作品だとかいうことは忘れて、素直にチックの意欲作として聴いたほうが良いように思った。

 

# 好き嫌いはともかく、チックの創造性溢れる作品に思います。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay