Jazzミュージシャンがクラシックアルバムを出すのは、今となってはそれほど珍しいことでは無くなった。
ウィントン・マルサリス、キース・ジャレットは本格的なクラシックアルバムを出している。
そしてチック・コリアにしても、モーツァルトの協奏曲を過去に吹き込んでいる。
でも、クラシック老舗レーベルのドイツ・グラモフォン(以後DG)からのリリースとなると、ちょっと意味合いが違ってくる。
DGといえば、実はチック・コリアも1枚バルトークのアルバムを出しているが、今回の新作と一緒に再発になっている。
さて、この新作だが他のクラシック作曲家の曲は無く、チックの書き下ろしオリジナル曲が一杯だ。
そうかと言って現代音楽風でも無く、むしろクラシックというよりも、Jazzグループにオーケストラが加わった演奏なのだ。
組曲「大陸」はチックの意欲作であり、クラシックだからという気負いも無く、どこを切ってもチックらしい作風の力作ぶりがうかがえる。
コアになるJazzグループは、メンバーに派手さが無いが手堅い演奏で、以前に組んでいたオリジンを思い出してしまう。
やはり聴き所はチックのピアノとオーケストラとなる。
またCD2枚目にはJAZZスタンダードとピアノ・ソロ曲が並ぶ。
スタンダード曲はグループだけで演奏され、4ビートJAZZが楽しめる。
そしてSolo Continuumと題されたピアノソロ・・・番号が付いているが31,41,53・・・1411と数字が並んでいない11曲である。
独立した曲というよりも、ピアノのインプロビゼーションのように、矢継ぎ早に演奏されていく。
これらの演奏は過去のチックと一線を画くものであり、いつもの甘いメロディの代わりに、何かがそこから生み出される瞬間を捉えたような演奏だ。
ここのところリユニオンが続いたチック・コリアにしては、久々にシリアスな作品だと思う。
この音楽を聴くと、これがDGから出たとかクラシック作品だとかいうことは忘れて、素直にチックの意欲作として聴いたほうが良いように思った。
# 好き嫌いはともかく、チックの創造性溢れる作品に思います。(TKO)
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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