去る11月22日に亡くなったドラマー、ポール・モチアンが自己のトリオを率いて2006年にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した際のライブ・アルバム第三弾である。
サックスにクリス・ポッター、ベースにラリー・グレナイディアという現在のトップ・クラスと言えるミュージシャンを率いての演奏である。
ゲストにピアノの菊池雅章とヴィオラ奏者を迎えているのだが、何故か音はサックスが2本聴こえる部分があるにも関わらずVolume I, IIにクレジットされていたアルト・サックスのグレッグ・オズビーがクレジットされていない。
ポール・モチアンのヴィレッジ・ヴァンガードのライブと言えば誰しも思い出すのはあのビル・エヴァンスの歴史的名盤だろうが、本作の演奏はその対極と言ってもいいくらい取っつき難い。
ビート感、調性感ともかなり希薄なアブストラクトな演奏である。
ポッターが吹きまくりだすとかなりフリーよりに突っ走る感はあるが、ベースとなる菊池のピアノの響きに呼応するモチアンの装飾的なドラム・ワークは美しく耽美的でさえもある。
晩年まで自己の音楽を追求し続けたモチアンが聴けるアルバムである。
Rest In Peace
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
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Hard |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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