Paul Motian Trio 2000 + Two 「Live at the Village Vanguard volume III」 Winter & Winter(910 172-2) 2011 - U.S.A.  


Paul Motian(drums), Chris Potter(t.sax), Larry Grenadier(bass)
Guest: Masabumi Kikuchi(piano), Mat Naneri(viola)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●フリー系

去る11月22日に亡くなったドラマー、ポール・モチアンが自己のトリオを率いて2006年にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した際のライブ・アルバム第三弾である。
サックスにクリス・ポッター、ベースにラリー・グレナイディアという現在のトップ・クラスと言えるミュージシャンを率いての演奏である。
ゲストにピアノの菊池雅章とヴィオラ奏者を迎えているのだが、何故か音はサックスが2本聴こえる部分があるにも関わらずVolume I, IIにクレジットされていたアルト・サックスのグレッグ・オズビーがクレジットされていない。

ポール・モチアンのヴィレッジ・ヴァンガードのライブと言えば誰しも思い出すのはあのビル・エヴァンスの歴史的名盤だろうが、本作の演奏はその対極と言ってもいいくらい取っつき難い。

ビート感、調性感ともかなり希薄なアブストラクトな演奏である。
ポッターが吹きまくりだすとかなりフリーよりに突っ走る感はあるが、ベースとなる菊池のピアノの響きに呼応するモチアンの装飾的なドラム・ワークは美しく耽美的でさえもある。

晩年まで自己の音楽を追求し続けたモチアンが聴けるアルバムである。
Rest In Peace (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay