本作はチック・コリアとステファノ・ボラーニのピアノ・デュオ作品です。
チックのピアノ・デュオというと、古くはハービー・ハンコック、最近では上原ひろみとの共演があります。
そして今回チックの相手はステファノ・ボラーニ。
ECMではリーダー作や、サイドメンとして何枚もアルバムを出しています。
ある意味、新旧ECMピアニストの共演・・・こういった構図は初ですので、興味深いところです。
これまでチックのピアノ・デュオは、お互いのソロをフィーチャーし、ピアニストとしての個性が上手く引き出される音楽でした。
このボラーニとのピアノ・デュオは、これまでのものと音楽的に一味違います。
インタープレイはありますが、ソロは短く同時進行的で、むしろ2台のピアノで一つの音楽を共演していくアプローチを伺えます。
取り上げるレパートリーは各オリジナル曲を1曲ずつ、あとはボサノバのジョビンのカバーやJAZZスタンダード、そして特に曲としない2人の即興です。
ただ、そこにはスペインもラ・フィエスタも無く、アーマンズ・ルンバという、チックとしてはやや地味目な曲を取り上げています。
ところでこのアルバムはチック・コリア久しぶりのECMレーベルのリーダー作です。
ECMレーベル吹き込みというと、1985年以来ですので、26年ぶりですね。
途中、ミノスラフ・ヴィトウスのECM盤に参加していますが、リーダーとなるとそれだけのブランクがあります。
そしてチック・コリアのピアノ・デュオとしては、ECMでは初となります。
チックの謝辞のなかに、マンフレッド・アイヒャーの名前を見つけたとき、ウルっときたECMファンも多かったはず・・・。
# チックのピアノの音をECMサウンドの新作で聞けるとは格別です。 (TKO)
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Slow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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