渡辺香津美の最新作はニューヨーク録音のトリオ作である。
2003年から2006年にかけてMo'Bop3部作をリリースしたリチャード・ボナ、オラシオ・エルネグロ・エルナンデスとのトリオの続編となるようなフュージョン系エレクトリック・トリオ作である。
ベース、ドラムスはヤネク・グイズダーラ、オベド・カルヴェールという若手の2人を中心としているが、オラシオも4曲で叩いている。
1曲目からMOBOに収録されていたShang-Hai(MOBO#1)のセルフカバーを披露しているのだが、この曲、83年録音のオリジナルはマーカス・ミラー+オマー・ハキム、スライ・ダンバー+ロビー・シェイクスピアのダブル・リズム・セクションにマイケル・ブレッカーまで加わるという超強力な布陣で演奏されていたのものだ。ところがさすがに1曲目に持ってくるだけあって、はっきり言って今回のトリオでの演奏の方がリズム隊、香津美のギターともにカッコいい。リズムはよりシンプルだが力強く、香津美のギターもしっかりとうたっている。
リー・モーガンで有名な「The Sidewinder」のアレンジも斬新でカッコいい。
そのほかにもYMOの「Rydeen」のカバーや、新曲、セルフカバー、スタンダードまじえながら、最新のギター・トリオ・サウンドをしっかりと堪能することができる。
またギター・トリオと言っても随所でギター・シンセが使われたり、オバーダブされていたりと曲調によってサウンドに厚みを持たせている。
アルバムを通じてリズム陣のパワーと、それに呼応するかのようにストレートにかつある時はロック色も感じさせる香津美のギターが印象に残る。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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