マイク・マイニエリの1967年の2枚目のリーダー・アルバムの初CD化である。
1967年と言えばマイルス・デイビスがまだハンコック、ショーターらの黄金のカルテットを率いていたアコースティック・ジャズ全盛期最後の年である。
1曲目「Autumn Leaves」などは割と普通のジャズの演奏なのだが、注目は2曲収録されているマイニエリのオリジナル曲「Rain Child」と「Instant Garlic」である。
「Rain Child」は優しいメロディアスなテーマから入り、後半にラテン系のリズムを使って盛り上げていくという後年のマイニエリの得意とする作曲スタイルが聴くことができ、その後のL'ImageやStepsなどの原点になる曲のように思う。
「Instant Garlic」は4ビートにフリー的な要素を交え、ヴァイブにエフェクターをかけたような音も聴こえる実験的な曲である。
またオリジナル曲ではないが6曲目収録の「Minnesota Thins」はシャッフル系のリズムでジョー・べックがギターのリフを刻むジャズ・ロックの夜明けのような曲である。
マイニエリのヴァイブは既にこの時点で彼ならではの優しく透明感のある響きを確立していることを全曲を通して聴くことができる。
はっきり言ってこんな作品がCD化されるとは思ってもみなかったが、Solid Stateレーベルは後年ブルーノートに吸収されたのでEMIが権利を持っているとのことである。
そのEMIもソニーとユニヴァーサルに分割買収されることになってしまったので、最後に商売抜きでリリースしてくれたのだろうかとも思ってしまう。
あとは是非とも同じくSolid Stateからリリースされていたマイニエリの「Journey Through An Electric Tube」もCD化してほしいものである。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Cool |
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Out of melody/code |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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