川崎燎 「Live in Beirut 2011」 Studio Songs (YZSO10021) 2011 - Japan  


川崎燎(e.guitar), Arthur Satyan(Organ), Fouad Afra(Drums)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

近年はバルト三国のひとつであるエストニアのタリンを拠点として活動するギタリスト、川崎燎の最新ライブ・アルバム。
編成はギター、オルガン、ドラムスというウェス・モンゴメリー以来多くのギタリストが手掛けてきたフォーマットである。
バックを務める2人はレバノンのミュージシャン、そしてベイルートでのライブというエスニックなセッティングだが、出てくる音は極めてストレートである。

取り上げられている曲は川崎のオリジナルに加え、ハンコックの「Maiden Voyage」、「Cantalope Island」、ショーターの「Pinocchio」、川崎が過去にも取り上げているエディ・ハリスの「Freedom Jazz Dance」などで、これらの馴染み深い曲を素材として、即興性の高いライブならではのスポンテイニアスな演奏が繰り広げられている。

川崎のギターはディストーションを効かせてチョーキングを多用したロック色の強いもの、そして丸い甘い音色の正統派のジャズギターと場面によって使い分けているが、どちらもバックの2人との絶妙の絡みで気持ちよくギターを弾ききっている。

1973年にニューヨークに渡って以来40年近くも海外を拠点に活動を続ける川崎燎の健在ぶりを証明するようなアルバムである。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay