Chuck Loeb 「PLAIN'n'SIMPLE」 Tweety Records (TWR0002) 2011 - U.S.A.  


Chuck Loeb(guitar), Harvey Mason(drums), Pat Bianchi(organ)
Guest : Carmen Cuesta(vocal), Lizzy Loeb(vocal), Will Lee(bass), Mauricio Zoratelli(perc), David Charles(perc), Till Bronner(tp), Nathan Eklund(tp, tb), Eric Marienthal(sax)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

チャック・ローブの最新作はちょっと意外なベースレスのオルガン・トリオ作である。
ソロ作ではスムース系、ミッチェル・フォアマンとのユニット、メトロではコアなフュージョンと二面性のあるギターを長年にわたって聴かせてくれてきたローブであるが、伝統的なジャズをベースにした作品はおそらくこれが初めてなのではないだろうか。
ウェスばりのオクターブ奏法を交えた渋いギターを披露している。
フルアコやセミアコを弾いていそうな雰囲気なのだが、ジャケ写を見る限りではなく、ソリッド系のギターを弾いているようである。

例外は奥方のカーメン・クェスタが歌うボサノバ調のナンバーと娘リジーが歌うスムース系の曲でこれらは従来のソロ作の延長線上のポップでスムースな雰囲気である。

また最後の曲「The Hello」はローブの古いレパートリーで、91年のアルバム「The Balance」に収録されていた曲の再演である。こちらはオルガントリオながら、スムース系路線でアルバムのエンディングをしめている。シンプルなアレンジの中でメロディーラインが心に残る曲で個人的にはこのアルバムのベストトラックである。

ギタリストとして新境地にチャレンジしながらも、従来の良さも残しているアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay