坂東慧 「Happy Life!」 Village Music (VRCL4016) 2011 - Japan  


坂東慧(Drums,Percussions,Piano,Keyboards,Programming),宮崎隆睦(Sax,EWI),上條頌(Guitar),菰口雄矢(Guitar), 堂島孝平(Guitar), 後藤克臣(Bass), 櫻井哲夫(Bass),田中晋吾(Bass), 佐藤雄大(Piano,Keyboards), 白井アキト(Keyboards)
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○アコースティック系

T-Squareの最若手メンバーであるドラマーの坂東慧の初リーダーアルバムである。

まずアルバムの第一印象はまるでT-Squareのようだと言うこと。1曲目から何気なく聴いているとT-Sのニュー・アルバムだと言われても気が付かないような雰囲気である。
もちろんよく聴いていればギター・ソロが安藤でないことも、アルトの音が伊東でないこともすぐにわかるのだが、メロディー重視のポップ・フュージョン路線という軸が同じなのである。
しかもサックスを吹いているのが、元T-Sの宮崎であるということが、余計その印象を強くしている。

一方、何曲かの終盤で聴かれる坂東の遠慮のない叩きまくりのドラムソロ、若手のギタリストをフィーチャーした切れ味の鋭いギター・ソロではT-Sとはまた違った側面を聴くこともできる。
特に菰口雄矢のスピード感溢れるギターは一聴に値する。

アルバムを通してT-Squareのファンであれば何の違和感もなく入っていけて存分に楽しめるサウンドに仕上がっているし、ドラマーのリーダー・アルバムとしても音楽全体のバランスに拘ったような構成である。
ただ個人的には若手のリーダー・アルバムなのだから、もう少し冒険をしてもおもしろかったのではないかとも感じるアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay