PRISM 「Palace in the sky」 Beat on Beat (DDC3-8009) 2011 - Japan  


和田アキラ(Guitar),木村万作(Drums),岡田治郎(Bass)
Guest : 渡部チェル(key)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

PRISM1年半ぶりのニューアルバムである。
1曲目の「Time Warp」からファンキーなナンバーで、ロック色を強く感じた前作の「Invete」とはちょっと違うぞと感じさせる。
和田のギターと言えばどうしてもスピード感溢れるソロという印象が強いがファンキーな曲でのカッティングも切れ味抜群で隠れた魅力である。

そして2曲目以降もミディアム・テンポの曲、バラード調の曲が続き、いつものPRISMの印象と比べるとぐっと落ち着いた雰囲気の曲が続く。
といっても、曲の後半では和田のギターソロで思いっきり盛り上げてくれるというのはいつも通りなのだが。
何が違うのかなと思ってクレジットを見ると、全10曲中、ギターの和田の手による曲は1曲だけ。あとは岡田が6曲、木村が3曲、そして最後に収録されている故深町純作が1曲となっている。
前作「Invite」は和田作曲は3曲、その前の「blue...」は2曲だけだったがいずれも1曲目は和田の曲からはじまっている。
今作の1曲目は岡田の作品で、その岡田の曲が全体の7割をしめることが、このアルバムのカラーを出しているように感じられる。

メンバーの中で一番若い岡田が一歩前にでることによって、サウンド自体は落ち着いているのだが、その上での和田のゆったりとしたギターの泣きかげん、切れ味の鋭さなど、高速フレーズを弾きまくる以外の部分での和田のギターの魅力が際立って聴こえてくる。

PRISMの従来とは違った良さが垣間見えてくるアルバムのように思う。

また故深町純が残したデモテープの上に演奏をかぶせて制作したという「Sad Moment」も何とも泣けてくる。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay