Medeski Scofield Martin & Wood 「msmw live : In Case The World Changes Its Mind」 Indirecto Records(IR13) 2011 - U.S.A.  


John Medeski(kb), John Scofield(g), Billy Martin(drums,perc), Chris Wood(bass)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ジャム系

もはやジャム系の大御所と言ってもいいメデスキ、マーティン&ウッドとベテランながらも相変わらずの尖がったギターを弾き続けるジョンスコとの共演ライブ盤。 同じくmsmw名義の2006年のスタジオ録音盤「Out Louder」を受けて行われたツアーの模様が収録された2枚組である。

演奏されている曲目はその「Out Louder」からとこの4人の初共演となった1997年のジョンスコのリーダー作「A Go Go」からで大半を占めている。
この組み合わせから予想されるよりは若干地味目というか落ち着いたサウンドだった「Out Louder」と比べるとライブだけに同じ曲目でもぐっと熱い演奏になっている。

例えば1枚目の最後に収録されている「Miles Behind」という曲は「Out Louder」では3分弱の演奏でこのタイトルもいまひとつピンとこなかったが、このライブ盤では8分40秒にもおよびジョン・メデスキの歪んだエレピは70年頃のマイルス・バンドの頃のチック・コリアのようだし、バシャ、バシャとくるリズム感もその当時のマイルス・バンドを彷彿させるような演奏になっている。

ブッカーTばりのメデスキのファンキーなハモンドをバックにジョンスコがロックなギターを弾きまくる「What Now」もかなり熱い。

一方、ブルージーな雰囲気の「Amazing Grece」の渋さもなかなかよい。

やはりこういうバンドで生で聴かなきゃいけないんだろうなと思わせるアルバムである。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay