イスラエル出身のギタリスト、ダニ・ラビンとサックス奏者ダニー・マルコヴィッチの2人の若手に元パット・メセニー・グループのリズム・セクション、ポール・ワーティコとスティーブ・ロドビーが加わったユニットのアルバム。
バンド名は若手2人のラストネームをくっつけただけで、全曲この2人のオリジナルなので基本はこの2人のユニットということなのだろう。
ギタリストのラビンはエレクトリックからアコースティックまでオールラウンドなプレースタイルのギタースタイルだが、ディストーションとディレイを深く効かせたギター・ソロが印象に残る。
サックスのマルコヴィッチは抑えの効いた哀愁のある音色でこのユニットのカラーを決定付けている。
1曲目はプリミティブな雰囲気の力強いリズムの曲から始まる。結構へヴィーなサウンドなのだが、メロディーは中近東の香りがして、ちょっと哀愁を含んでいる。
2曲目は一転して3拍子系のタンゴのような曲、3曲目はスキャットのヴォーカルがはいったちょっとPMGを連想させるような曲、4曲目はディストーションの効いたスライド・ギターがテーマを奏でる曲と曲調はかなりヴァラエティーに富んでいる。
ただし、一貫しているのは彼ら独特の哀愁のある中近東、アジア系のメロディー感覚だ。曲によってはそのままムード歌謡のメロディーに使えそうなものまである。
2人ともまだ20歳代の前半とのことだが、超一流のベテランのリズム・セクションに臆することなく自分達の個性的なサウンドをしっかりと打ち出している。
ワン・アンド・オンリーのユニークなサウンドが楽しめるアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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