ジョー・ファレルと言えば、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーでの活躍が有名ですね。
でも、それ以外というと、CTI定番(アウトバック)とか、エルヴィン・ジョーンズとのJazz演奏くらいしか思い浮かびません。
それもそのはず、1986年に亡くなって以来、上に挙げた作品以外はほとんどCD化されていない状態だったからです。
しかし、ここ数年ジョー・ファレルの手付かずだった作品が、CD化され始めてます。
なので、このように再発によって、ようやく再評価が始まるのかと感じます。
本作は、今回再発されたCDのなかで、特にメンツが良い一枚です。
内容は、かなりFusion寄りですが、洗練されないJazzのエッセンスがごろごろ残っています。
特に目に付くのはハービー・ハンコックとスティーブ・ガッドでしょう。
ハービー・ハンコックは、「Penny Arcade」の前作「Moon Germs」に続く参加です。
前作はCTIでもかなりJazz寄りだったのですが、今回はFusionに寄ったサウンドで、ハンコックの柔軟性を伺えます。
ここまでFusionサウンドなのに、ソロに回るとJazzフレーズをぶちこむハンコックが楽しいです。
スティーブ・ガッドは、まだそのスタイルが確立したものでは無い感じなのですが、そのプレイは要所・要所でバシっと決めてくれます。
こちらもまだ発展途上なのですが、そんなガッドを聞けるというのも、本作の聞き所の一つでしょう。
またジョー・ベックのギターも無骨で面白いです。彼であればもっと手馴れたやり方でセッションにフィットしたプレイが出来たでしょう。しかし、ここはもっとブルージーなROCKギターで通し、まるでJazzプレイのハンコックと相反するようなアプローチです。
そして主役のジョー・ファレル。その個性的なプレイが楽しめます。
ファレルは、「カモメ」でキレイなSaxの印象がありますが、やはり元はJazzの人なので腰太のテナーが聴けます。
しかし、ソプラノSax、フルートでは、一転して「カモメ」同様、澄んだキレイなトーンが良いですね。
全体的には、70年代Fusion(それも初期!)で、ちょっと古い感じを受けます。
でも、こういうガツガツしたJazz Rock的なFusionサウンドは好きな人にはたまらないでしょう。(自分は大好きです!)
# もっと早く再発すれば良かったのに。でも聞けて良かった。(TKO)
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Hard
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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