David Binney 「Graylen Epicenter」 Mythology Records (MR0008) 2011 - U.S.A.  


David Binney(alto,soprano sax,vocal), Gretchen Parlato (Vocal), Eivind Opsvik(Bass), Craig Taborn(Piano), Brian Blade (Drums), Dan Weiss(Drums), Ambrose Akinmusire(Trumpet), Rogerio Boccato(Perc), Nina Geiger(Vocal), Chris Potter(T.Sax), Kenny Wollesen (Perc, Vibe) ,Wayne Krantz(guitar)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ニューヨークで活躍するサックス奏者デビッド・ビニーの最新作。
このアルバムは今までの作品からかなり作風が変わっている。

1曲目からリフに呼応するように挿入されるヴォイス、10分にも及ぶ曲のなかで曲調が展開していくプログレを連想させるような作風、そしてツイン・ドラムスによる強烈なリズムに圧倒される。
2曲目もクランツにしては珍しいブルージーなギターから始まり、曲調がどんどん展開していく。ほとんどの曲で叩いているブレイドのドラムはアルバムを通して圧倒的だ。
他にもエスニック色の強い曲、フリーっぽい曲など尖がった曲が多い。

ツイン・ドラム編成の曲は1曲目以外にも3曲あり、どれもリズムが複雑に絡み合って押し出されてくるような硬質のビート感が何とも言えない雰囲気だ。
そんな中でビニー自身のサックスもいつになく力強く聴こえる。

また隠し味的にところどころで使われるヴォイスもアルバム全体で独特の味を演出している。

アルバム全体を通してかなり意欲的で聴きごたえのある作品である。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay