Lee Ritenour & Gentle Thoughts 「Gentle Thoughts Take 2」 ビクターエンタテイメント (NCS786) 2011 - Japan  


Lee Ritenour(g), Anthony Jackson(bass), Dave Grusin(kb), Patrice Rushen(kb), Ernie Watts(sax), Harvey Mason(drums), Steve Forman(perc)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

リー・りトナー1977年の作品の初CD化である。
1977年当時はテープ録音を介さずにスタジオでの生演奏を一発録音で直接LPレコードをプレスするラッカー盤にカッティングするというダイレクト・カッティングという特殊な手法で録音されたレコードとしてリリースされたものである。
これまで何度かCD化されている「Gentle Thoughts」はいわゆるTake 1で、このTake 2は演奏曲目は同じものの全て別テイクの演奏で、LP時代はTake 1の方がかなり売れてプレスを重ねてラッカー盤が擦りへってしまったために、Take 2が追加で後からリリースされたようなので、Take 2を初めて聴くという人も多いのではなかろうか。

とにかくテンションの高い演奏はフュージョン史上でも屈指のものと言えるだろうし、ギタリストとしてのリー・りトナーの演奏はこの「Gentle Thoughts」がベストと言ってもよいと思う。
また全編で駈けめぐるアンソニー・ジャクソンのドライブ感溢れるベースも聴きものである。

Take 2の演奏は細かく聴くとミスタッチがわかるところもあったりするのだが、Take 1と比べるとより勢いがあるように感じられる。
似たようなメンバーが集まった「Over Time」というリユニオンのようなアルバムがあるが、両方に納められた「Captain Fingers」のテンポと切れ味を聴き比べてみると1977年当時の彼らの演奏がいかに凄まじかったかよくわかる。

次はいつCD化されるかわからないようなアルバムなので気になったら手に入るうちに押さえておいた方が後悔しなくてよいだろう。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay