T-SQUARE 「Nine Stories」 Sony Music Artists (VRCL10103) 2011 - Japan  


安藤正容(Guitar),伊東たけし(Sax,EWI & Flute), 河野啓三(Keyboards),坂東慧(Drums)
Guest : 田中晋吾(Bass)
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

日本のフュージョン界の雄、T-SQUAREの37枚目となるニューアルバム。

全曲メンバーのオリジナルの9曲で構成される「Nine Stories」は、インストゥルメンタル・ポップ・グループ、T-SQUAREの王道を行くようなアルバムになっている。
メロディー重視の楽曲はインストながらどれもシンプルで覚えやすく入っていきやすいものばかりだ。
最後を締める伊東のEWIがテーマをとる唯一のハードな曲「A〜for the rookies〜」もロック色が強いアレンジだが、あくまでもメロディーが中心になっているように感じられる。

9曲はメンバー4人がほぼ均等に作曲を担当しており、それがどの曲もバンドとしてのT-SQUAREのサウンドに違和感なく溶け込んでいて、若手2人を加えた現メンバーの体制が熟成してきていることを感じさせる。

その中で1曲だけブルースロック調のギターとハモンド系のオルガンサウンドが聴けて従来のT-Sサウンドとは雰囲気の違う「A・I・TA・KU・TE」がリーダーの安藤の手によるというのも面白い。

現メンバーでのT-SQAUREのバンドとしての正常進化形が確認できるようなアルバムである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay