Bill Evans 「Vans Joint」 BHM (1038-2) 2009 - Germany   HMV JAPAN icon


Bill Evans(sax), Dave Weckl(ds), Mark Egan(b), Paul Shigehara(g), Andy Haderer(tp), John Marshall(tp), Frank Chastenier(kb), Paul Heller(sax), WDR Big Band Cologne
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ビッグバンド系

サックス奏者ビル・エヴァンスとドイツのWDRビッグバンドとの共演盤。
2008年2月のヨーロッパツアーのライブ録音でお馴染みのWDRビッグバンドの他のミュージシャンとの共演同様にフロントにたつビル・エヴァンスの新旧のレパートリーがアレンジされて演奏されている。

リズムを固めるのはマーク・イーガンとデイブ・ウェックルで、ウェックルのソロは随所にフィーチャーされ切れ味のよいドラミングを聴かせている。

ビッグバンドとの共演といってもことさらにホーンセクションが目立ちすぎることはなく、フロントのビル・エヴァンスやソロイストを盛り上げるようなアレンジが多くされていて、部分的にはコンボ編成かと思ってしまうような部分もある。

どの曲もなかなかの仕上がりなのだが、ハイライトは「Rattletrap」というトリッキーなテーマの曲だろう。
この曲はビルエヴァンスがヒップホップを取り入れていた時期の「Escape」に収録されていた曲だが、オリジナルの演奏よりもかなりテンポを速くして、そのトリッキーなテーマをホーンセクションが奏でていくのはなかなかの快感だ。

WDRビッグバンドのシリーズはかなりの枚数がリリースされているが、このアルバムはその中でもお薦めできる1枚だと思う。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay