サックス奏者ビル・エヴァンスとドイツのWDRビッグバンドとの共演盤。
2008年2月のヨーロッパツアーのライブ録音でお馴染みのWDRビッグバンドの他のミュージシャンとの共演同様にフロントにたつビル・エヴァンスの新旧のレパートリーがアレンジされて演奏されている。
リズムを固めるのはマーク・イーガンとデイブ・ウェックルで、ウェックルのソロは随所にフィーチャーされ切れ味のよいドラミングを聴かせている。
ビッグバンドとの共演といってもことさらにホーンセクションが目立ちすぎることはなく、フロントのビル・エヴァンスやソロイストを盛り上げるようなアレンジが多くされていて、部分的にはコンボ編成かと思ってしまうような部分もある。
どの曲もなかなかの仕上がりなのだが、ハイライトは「Rattletrap」というトリッキーなテーマの曲だろう。
この曲はビルエヴァンスがヒップホップを取り入れていた時期の「Escape」に収録されていた曲だが、オリジナルの演奏よりもかなりテンポを速くして、そのトリッキーなテーマをホーンセクションが奏でていくのはなかなかの快感だ。
WDRビッグバンドのシリーズはかなりの枚数がリリースされているが、このアルバムはその中でもお薦めできる1枚だと思う。
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|