マーカス・ミラーのバンドが、モンテカルロ交響楽団と共演した作品です。
全体的に、いつものマーカス・ミラー・バンドと違い、オーケストラとの共演ということでメロウな仕上がりになっています。
アップテンポな曲もありますが、どちらかというとバラードが多く、いつものマーカス・ミラーのアルバムのいけいけな雰囲気は少ないです。
むしろ、こういう編成なので、マーカス版のバラード・アルバムということに近い気がしました。
曲は全てマーカス側のレパートリーですが、選曲は普段のマーカスと違っています。
特にマイルス・デイビスのレパートリーでもあった、So What、I Love You Porgy、Amandlaなどが目を引きます。
So Whatはダンサンブルなアレンジで、マイルスが聞いたら何を言うかなと思うほど、なかなか楽しい演奏です。
I Love You Porgyはジャズのスタンダードナンバーで、名演は数多く、マイルスはギル・エヴァンスと、ビル・エヴァンス、キース・ジャレットというところが思い出されます。
これは元々ガーシュインの曲ですので、特にオーケストラと相性が良いようですね。
Amandlaはマイルス晩年の曲ですが、作曲者はマーカス・ミラー。
ロイ・ハーグローブがゲストでトランペットのメロディを吹き、そしてバンドとオーケストラが加わる、壮大でメロディアスな演奏です。
Strange Fruitsでは、ハービー・ハンコックがゲストで、マーカスがバス・クラリネット、そしてオーケストラの演奏になります。
マーカスのバス・クラリネット演奏は大抵アルバムの一種のハイライトになっていますが、このアルバムでも結構ニクイところで演出していますね。
# マーカスのアルバム中、髄一のくつろぎに満ちたアルバムかもしれません。(TKO)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy
|
Light
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy
|
Mellow
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard
|
Lyrical
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool
|
Melodious
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code
|
Conservative
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky
|
Ensemble
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay
|
|