Lee Ritenour 「6 String Theory」 Concord Records (GRE3191102) 2010 - U.S.A.  


Guitar : Lee Ritenour, George Benson, Joe Bonamassa, Shon Boublil, Robert Cray, Vince Gill, Guthrie Govan, Tomoyasu Hotei, Keb' Mo', B.B. King, Jonny Lang, Steve Lukather, Taj Mahal, Pat Martino, Andy McKee, Neal Schon, John Scofield, Slash, Mike Stern
John Beasley(kb), Vinnie Colaiuta(Drums), Paulinho Da Costa(Perc), Melvin Davis (Bass), Joey DeFrancesco(Organ), Nathan East(Bass), Larry Goldings(Organ,kb), Will Kennedy(Drums), Harvey Mason(Drums), Simon Phillips(Drums), Tal Wilkenfeld(Bass)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ●ブルース系          ●ロック系        ○その他

数多くのゲスト・ギタリストをフィーチャーしたリー・リトナーの最新アルバムはまるでリトナー版のクラプトンのクロスロード・ギター・フェスティバルのような雰囲気である。

ジョン・スコとの共演というちょっと意外な取り合わせの1曲目から始まるこのアルバムはフュージョン、ジャズ、ブルース、ロック、クラシックとゲスト・ギタリストの個性に合わせて実に幅広いジャンルをカバーしている。

またジョージ・ベンソン、若干18歳の超絶技巧のアコースティック・ギタリスト、ジョー・ロビンソン、そしてリトナー主宰のギター・コンテスト優勝のクラッシク・ギタリスト、ション・ボウビルの3人はリトナー抜きでソロ・ギターを披露している他、リトナー抜きのトラックが数曲あるというのは特徴的だ。リトナーのリーダー・アルバムというよりもリトナーのプロデュースによるギター・アルバムと言ったほうがよいかもしれない。

ルカサーと元ジャーニーのニール・ショーンとの共演やマイク・スターン、布袋寅泰との共演の「Freeway Jam」など普段はあまりロックしないリトナーのロックな一面もなかなか興味深い。

リトナー抜きのトラックだが元エイジアのガスリー・ゴーウェンが、タル・ウィルケンフェルド、ヴィニー・カリウタというジェフ・ベック・バンドのリズムセクションと共演しているエッジの効いた高速ギターがかっこいい。

まるでオムニバスのようなアルバムだが、ギター好きなら楽しめること間違いないだろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay