若手女性アルト・サックス奏者のデビューアルバム。
若手女性ジャズ・ミュージシャンと言われるとどうも色眼鏡で見てしまって聴かずぎらいでパスしてしまうことが多いのだが、この寺久保エレナは信頼できる仲間内での前評判が妙に高かったので聴いてみた。
ニューヨーク録音で、ピアノにケニー・バロン、ベースにクリスチャン・マクブライドと配すれば、当然のごとくサウンドの土台はしっかりとしているのだが、その上で聴かせるサックスは若手新人とは思えない堂々たる吹きっぷりである。
1曲目のショーターのカバー「Yes or No」からきれきれの高速タンギングを披露してこれは只者ではないと感じさせる音である。
ピアノがケニー・バロンだけにアルバム全体を通して正統派の4ビートジャズを聴かせているのだが、切れ味よく高速で吹きまくる寺久保のタイム感はもっと現代的なものを感じさせる。
また速いだけでなく、スタンダードのバラード曲で聴かせるしっとりとした表現力もなかなかのもの。
「18歳女子高生」という肩書きは敢えてないほうがいいのかなと思える内容である。
今後は4ビート系以外でのセッティングでも聴いてみたいと思わせる。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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