Anthony Jackson/Yiorgos FakanasInterspirit」Abstract Logix (ABLX 020) 2010 U.S.A.  

Anthony Jackson (b),Yiorgos Fakanas (b),Frank Gambale (g)Dave Weckl (dr),
Mitch Forman (key),Takis Paterelis (as)Tony Lakatos (ts),Antonis Andreou (tb),
Mihail Iosifov (tp)
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            JAZZ          JAZZFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ECM
 

アンソニー・ジャクソンの初リーダー作というこの作品ですが、看板に偽りありです。

実質上はもう一人のベーシストYiorgos Fakanas(読みが不明)のものでしょう。

というのも、カバー曲を除いて、Yiorgosが全て曲を作り、アレンジを手がけています。

なによりも実際のサウンドでも、Yiorgosのベースワークが目立ち、アンソニーはかなり地味目な参加だからです。

 

ただし、それさえ目をつぶれば、なかなかのFusionサウンドです。

1曲目はスピーディーで細かいキメの連続。

参加しているデイブ・ウェックルが、非常に冴えて上手いプレイを聞かせ、フランク・ギャンバレのスィープ奏法を使ったギター・ソロまで出てくるので、まるでエレクトリックバンドのような雰囲気があります。

(ただし、そういうのはこの1曲だけですが。)

 

ベースのアンソニー・ジャクソンとYiorgos Fakanasは、各楽器のソロのバッキングを別々に担当するので、両者の違いは聞き分けやすいです。

Yiorgos Fakanasもかなりのベース・テクニシャンで、早いフレーズ、スラップなど聞かせます。

それに対してアンソニー・ジャクソンは、プレイは地味なのですが、聞いてすぐわかるワン・アンド・オンリーなプレイを聞かせます。

 

全体的にはホーンがメインのブラスFusionで、ちょっぴり「マッドハッター」チック・コリアあたりの雰囲気を感じました。

Fusion的にはなかなか面白いですし、アンソニー・ジャクソンもきちんと参加しています。

アンソニーの初リーダーはおいといて、Fusionとしてはなかなか楽しめる作品に思います。

 

#  アンソニー・ジャクソンを聞きたいなら、ステーブ・カーン、ミッシャル・カミロのほうが良いかも。(TKO

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Progressive/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Interplay