アンソニー・ジャクソンの初リーダー作というこの作品ですが、看板に偽りありです。
実質上はもう一人のベーシストYiorgos
Fakanas(読みが不明)のものでしょう。
というのも、カバー曲を除いて、Yiorgosが全て曲を作り、アレンジを手がけています。
なによりも実際のサウンドでも、Yiorgosのベースワークが目立ち、アンソニーはかなり地味目な参加だからです。
ただし、それさえ目をつぶれば、なかなかのFusionサウンドです。
1曲目はスピーディーで細かいキメの連続。
参加しているデイブ・ウェックルが、非常に冴えて上手いプレイを聞かせ、フランク・ギャンバレのスィープ奏法を使ったギター・ソロまで出てくるので、まるでエレクトリックバンドのような雰囲気があります。
(ただし、そういうのはこの1曲だけですが。)
ベースのアンソニー・ジャクソンとYiorgos Fakanasは、各楽器のソロのバッキングを別々に担当するので、両者の違いは聞き分けやすいです。
Yiorgos
Fakanasもかなりのベース・テクニシャンで、早いフレーズ、スラップなど聞かせます。
それに対してアンソニー・ジャクソンは、プレイは地味なのですが、聞いてすぐわかるワン・アンド・オンリーなプレイを聞かせます。
全体的にはホーンがメインのブラスFusionで、ちょっぴり「マッドハッター」チック・コリアあたりの雰囲気を感じました。
Fusion的にはなかなか面白いですし、アンソニー・ジャクソンもきちんと参加しています。
アンソニーの初リーダーはおいといて、Fusionとしてはなかなか楽しめる作品に思います。
# アンソニー・ジャクソンを聞きたいなら、ステーブ・カーン、ミッシャル・カミロのほうが良いかも。(TKO)
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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