Brad Mehldau 「Highway Ride」 Nonesuch (518655-2) 2010 - U.S.A.  


Brad Mehldau(piano), Jeff Ballard(Drums), Matt Chamberlain(Drums), Larry Grenadier(Bass), Joshua Redman(sax), Jon Brion(Producer), Dan Coleman(conducter), Orchestra
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

新世代ピアニストの代表格といえるブラッド・メルドウの最新作。
プロデューサーに「Largo」以来のジョン・ブライオンを迎えて大編成のオーケストラ、そしてサックスにジョシュア・レッドマンを加えて従来のピアノ・トリオ作とは一線を画した、しかも全曲オリジナルの2枚組という大作になっている。
オーケストラを加えた雄大で拡がりのある音から、ジェフ・バラードのパーカッション(ハンド・ドラム?)やジョシュアのサックスとピアノのデュオ・パートでのインティメイトな音まで幅の広いサウンドが展開していく。

Disc 2に収録されている12分を超える大作「We’ll Close The River Together」ではオーケストラがまるでメルドウのピアノの延長線上にあるようにヴォイシングしていく緊張感が新鮮だ。
また「Into The City」では従来路線の延長のようなプッシュ感溢れるトリオ演奏も聴ける。

全体を通して風景画のような世界が描かれるのはパット・メセニーの一部作品を連想させられるが、そこで描かれる風景はパットがアメリカの中西部辺りの広大な大地の匂いのするほのぼのとしたものを感じさせるのに対して、メルドウは同様のノスタルジーを内包してはいるが、もっと都会的に洗練されていて、緊張感が加わっている。

軽さとは対極にあるようなシリアスなアルバムだが、それでいて何度も繰り返し聴きたくなってしまう魅力を持った力作だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay