Gonzalo Rubalcaba 「ザ・ソロ (Solos The Jazz Sessions)」 ヤマハミュージックアンドビジュアルズ (YMBB-40128) 2010 - Japan   


Gonzalo Rubalcaba(piano)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

キューバ人ピアニスト、ゴンサロ・ルカルカバのソロ・ピアノの映像作品。
カナダ制作のシリーズ物で短いゴンサロ自身のコメントを交えてどこかの家のようなセッティングで観客を入れずにピアノ1台だけで演奏されている。

ゴンサロと言えば超絶テクニックが売りで90年前後に頭角を現してきた頃はこれでもかというくらいにテクニックをひけらかすかのような演奏スタイルだったが、ここでのゴンサロは全く正反対と言ってよいスタイルの演奏を貫いている。
音と音との隙間を意識しながら一音一音を確かめるかのように大切に弾いていく演奏だ。
ガレスピーの曲「Con Alma」はバラードにアレンジされ「Besame Mucho」はノスタルジックに演奏される。
ところどころに超絶系の演奏がちらりと顔を覗かすもののそれはあくまでにアクセントに過ぎない。

3年くらい前にゴンサロ、S.クラーク、H.メイソンというピアノ・トリオの演奏をLAで見たことがあるのだが、そのときも顔ぶれから予想される音数の多い演奏とは正反対のしっとりとした演奏にちょっと驚かされた覚えがある。
この一音入魂というスタイルが超絶技巧をくぐり抜けた今のゴンサロの姿なのだろう。

ちなみにこの「ソロ」シリーズ、カナダのウェブサイトを覗いてみるとメルドウやローゼンウィンクルの名前などもあがっていて今後のリリースが楽しみでもある。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay