イタリアを代表するピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィの5人編成のバンドによるNYのバードランドでのライブ盤。
一般的にはビル・エヴァンス系のピアニストと評されているピエラヌンツィだが、このアルバムではバンド名にもあるようにラテン系の演奏を聴かせている。あえていうならエヴァンス系というよりマッコイ・タイナー系というような力強いピアノである。
1曲目の「Danza 2」はサンチェスのリム・ショットをバックにしたパティトゥッチのベース・ソロから始まり、この部分ではラテン系というよりもこの2人のコンテンポラリーなジャズ色が前に出ているのだが、アルゼンチン出身のウルコラのトランペット、キューバ出身のテリーのサックスが加わったとたんに一気にラテン・ムード全開になる。
ウルコラのハイトーンまで伸びるトランペット、テリーの哀愁を帯びたサックスの音色はまさにラテンそのものという雰囲気である。
この2管とピエラヌンツィのピアノが現代最強とも言えるリズム陣に支えられ、メロディアスな曲から、リズムを前面に出した曲でのインプロビゼーションの応酬まで多彩に楽しませてくれる。
ヨーロッパ系のジャズというイメージとはちょっと一味違うアルバムである。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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