The Norrbotten Big Band 「The Avatar Sessions The Music of Tim Hagans」 Fuzzy Music (PEPC0017) 2010 - U.S.A.  


Rany Brecker(tp), Peter Erskine(drums), George Garzone(sax), Tim Hagans(tp), Dave Liebman(s.sax), Rufus Raid(bass), Vic Juris(guitar), Daniel Tilling(piano), Jan Thelin(b.clarinet), Hakan Brostrom(a.sax), Karl-Martin Almqvist(t.sax), Peter Dahlgren(tb), Dan Johnasson(fh)
The Norrbotten Big Band
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ビッグバンド系

スウェーデン北部の街を拠点とするビッグバンド、ノルボッテン・ビッグ・バンドのニューヨーク録音盤。
このビッグバンド、一時期スウェーデンに在住していたアメリカ人トランペッター、ティム・ヘイガンスが音楽監督を務めており、このアルバムではランディー・ブレッカー、ピーター・アースキン、デイブ・リーブマンなど豪華なゲストを迎えている。
ティム・ヘイガンスという人、スタン・ケントンに始まり、サド・ジョーンズ、ボブ・ミンツァー、マリア・シュナイダーなど数多くのビッグ・バンドを渡り歩いているビッグ・バンド・スペシャリストのような人である。

全曲ヘイガンスの手によるオリジナル曲で固められており、コンテンポラリーな響きのするビッグバンドサウンドだ。
どの曲もソロイストをイメージしながら作曲したとのことで、曲ごとにいろいろな表情が顔を出す。
例えば、2曲目のランディーがソロをとる「Boo」は唯一ギタリストのヴィク・ジュリスが参加し、ファンキーなリズムを刻んでいてテーマはいかにもランディーが書きそうなメカニカルなラインが出てくるし、4曲目のリーブマンが参加の「Here With Me」はソプラノ・サックスの音色を生かしたメロディアスな曲になっている。
個人的なベスト・トラックはルーファス・レイドのアコースティック・ベースとビッグ・バンド・サウンドの対比がユニークな「Rufus at Gilly's」だ。

尚、このアルバムの3曲目の「Box Of Cannoli」は最近発表された第53回グラミー賞のベスト・インストルメンタル・コンポジション候補作にノミネートされている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay