最近ちょっとアコースティックな指向によっているのかなという印象のあったスタンリー・クラークだが、このアルバムでは原点回帰のようなエレクトリック・フュージョン・サウンドを披露している。
しかも単に昔のサウンドの焼き直しをするだけではなく、アルタナ系ロックのリズムを連想させるような1曲目の「Soldier」やちょっとエスニックな不思議な感じを漂わせる2曲目の「Fulani」などなかなか斬新なサウンドを聴かせてくれる。
一方、オールド・スクールなファンク・サウンドを披露したかと思えばリターン・トゥ・フォーエヴァーの「No Mistery」をセルフ・カバーしたりもしている。
極めつけは創世記のフュージョンへのトリビュート曲ともいえるような「Larry Has Travelled 11 Miles And Waited A Lifetime For The Return Of Vishnu's Report」。タイトルを見ただけで嬉しくなってくるような曲で、内容もそのままだ。
このサイトをご覧になっている方なら解説するまでもないだろうが、一番ポピュラーでないと思えるところだけ解説しておくと「11」はラリー・コリエルの11th Houseから来ている。
また御大スタンリー・クラークのベースは速弾にスラップにと縦横無尽に活躍している。
上原ひろみはアコースティック・ピアノで一部の曲のみに参加だが、このアルバム内容ならピアノでなくてシンセかクラビで暴れまわったほうがおもしろかったかもと思う。
最近減ってきた本格的フュージョン・サウンドがたっぷり聴けて、内容もかなり充実していて楽しめるアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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