Cindy Blackman Another Lifetime」Four Quoters Entertainment (FQT-CD-1820) – 2010 U.S.A.  

Cindy Blackman(ds),Mike Sturn(g),Benny Rietveld(b),
Doug Carn(org),Carlton Holmes(syn),Fionn O Lochalainn(g),
Joe Lovano(ts),Vernon Reid(g),Patrice Rushen(key),David Santos(b) 
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            JAZZ          JAZZFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ECM
 

女性ドラマー、シンディ・ブラックマンが、尊敬するというトニー・ウィリアムス(ds)の曲をカバーしたアルバムです。

このコンセプトは、1昨年にBN東京で行われたライブの延長線上で、スタジオに持ち込んでアルバム化したということでしょう。

ただ、残念なことにBN東京に出演したジャック・ブルース(元クリームb)が不参加です。

その代わりに、ライブとは大幅に変わったメンバーの凄い演奏が楽しめます。

 

なんといっても、マイク・スターンが素晴らし過ぎます。

スターンが参加するのは、トニー・ウィリアムスの初期ジャズロックの名盤「エマージェンシー」のカバー曲。

オリジナルには元マイルス・デイビスのバンドの先輩ジョン・マクラフリン(g)が参加していることで、ついつい比較して聴いてしまいます。

そこでスターンはオリジナルに負けてない・・・マクラフリンに遜色ない、ぞくぞくとさせてくれプレイを聞かせてくれます。

やはりスターンもテクニシャンで、バリバリと、またテンションの高いフレーズを決めてくるんです。

このセッションでは、同じく元マイルス・デイビスのバンドのベニー・リトベルトがなかなか好サポートに徹します。

 

このアルバムの主であるシンディ・ブラックマンですが、非常にトニー・ウィリアムスを研究している感じですね。

例えばドラム・セットもミュートしない小さめのバスドラを使い、トニー・ウィリアムスのオリジナルlifetimeに近いドラム・プレイをしています。

また、New Lifetimeや60年代の曲でも、その当時のトニー・ウィリアムスの研究が伺えます。

それとヴォーカル曲がなかなか素晴らしく、シンディが歌うので当然女性の声になるのですが、これはオリジナルを超えて非常に神秘的な雰囲気を漂わせます。

 

元リヴィング・カラーのヴァーノン・リードは、BN東京のライブで非常に荒々しいプレイを聞かせてくれましたが、このアルバムでは1曲だけの参加です。

それもFusion志向の強かったNew Lifetime(オリジナルのギターはアラン・ホールズワース)の“Wildlife“にパトリース・ラシェンと共に演奏しています。

 

ジョー・ロヴァーノは1曲だけ、60年代トニーの名曲“Love”を演奏。

これだけが純JAZZな演奏になります。

 

以前、Lifetimeのトリビュートとして、ジャック・デジョネット(ds)、ジョン・スコフィールド(g)の共演アルバムがありましたが、本アルバムの方が強烈にトニーにエールを送っている感じです。

 

# トニー・ウィリアムス好きとしては、かなり満足できるトリビュート・アルバムです。(TKO

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Progressive/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Interplay