輸入盤で既に出ていたタル・ウィルケンフェルドのリーダー作が日本盤で発売されました。
この若い女性ベーシストの演奏は、もう既にジェフ・ベックのサポートでお聞き(ご覧?)になった人も多いかと思います。
そこでのベース・ソロが圧巻で、あたかも既に数十年のキャリアのあるベーシストかのような渋く、ツボを抑えた、そして抜群の演奏・・・それでこのリーダー作にも興味を持ちました。
このリーダー作が吹き込まれたのは2年前になります。
ここではメンバーもウエイン・クランツが参加していて興味深いところです。
音楽的にはセッション風で、ストレートなFusionサウンドです。
クランツのギターを中心に心地よい音楽を聞かせます。
また、ジェフ・キーザーは昔アートブレイキー&Jazz Messengersのピアニストでしたが、プレイスタイルも変わっていたのですね。
全曲がタルのオリジナルというのもこの若さで凄いですね。
どの曲も、仕掛けが多くて難しそうな曲ですが、演奏もしっかりとしたもの。
タルのベース・プレイは、まだ未完成っぽい感じもするのですが、なめらかなフィンガリング、フレージングを楽しませてくれます。そして特に目立とうとするわけは無くても、ついベースに耳が行ってしまいます。
タルの持ち味は、ベースがよく歌っていて、それも音楽的というところではないでしょうか。
ジェフ・ベックがタルを抜擢したのも、ただテクニックだけでは無く、彼女の持つ潜在能力を見抜いたからと思えてしまいます。
現在はジェフ・ベックのサポートのようですが、YouTubeにはチック・コリアとのセッションもあり、結構間口が広そうなベーシストに思えます。
ただ、日本盤初登場とは言え、もうこの作品から2年も経っています。
きっと成長の跡が伺えるはず・・・すぐにでも次のアルバムを出して欲しいと思ってしまいます。
# まだ若いですし、この先どのように変貌していくか楽しみですね。(TKO)
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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