ハードコア・フュージョン・トリオのフラジャイルの3年振り10枚目のアルバム。
タイトルの 「The Sun and The Melodies」 を日本語にすると「太陽と旋律」、それって「太陽と戦慄」でしょと突っ込みを入れたくなるようなプログレファンならわかるヒネリが加えられている。
ちなみにアルバム最後の曲は「Round About」ならぬ「Around-about」だ。
という訳でタイトルを見ただけで今回のテーマはプログレというのが伝わってくる。
1曲目のタイトルナンバー「The Sun and The Melodies - Part 1」はこのバンドにしては珍しくアコースティック・ギターをバックにしたフレットレス・ベースのソロからゆったりと静かに始まる。
しかし2曲目からいつも通りというかいつも以上にハードなジャズ・ロックな世界が濃密に展開されている。
矢堀のこれでもかと言うほどのペースで高速に駆け巡るギター、ある時はメロディアスに、またある時は切れ味よくファンキーに表情を変えていく水野のフレットレス・ベース、そして変拍子をいとも簡単にスムースにさえ聴かせてしまう菅沼のドラムスのコンビネーションとして、このアルバムではフラジャイルのひとつの完成形のようなサウンドが提示されている。
それも単なる超絶テクニックの即興演奏として終わってしまうのではなく、きっちりと細部まで作りこまれた精緻な凄みというものを感じさせるアルバムである。
そして今後はこのバンドはどこへ向かって走っていくのだろうということが気にもなってくる。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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