simakDialog 「Demi Masa」 Moon June Records (92287902421) 2009 - U.S.A.  


Riza Arshad(kb), Tohpati(guitar), Adhithya Pratama(bass), Endang Ramdan(perc), Erlan Suwardana(perc)
Guest: Emy Tata(perc), Mian Tiara(vocal), Dave Lumenta(soundscape)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールド系

インドネシアのプログレ・ジャズ・ユニットsimakDialogの5枚目となるアルバム。
民族楽器系パーカッション2名にキーボード、ギター、ベースが乗っかる編成というとかなりクセがありそうなワールド系サウンドを連想するかもしれないが、この組合せが結構はまっていて、普通に先入観なく聴いていても素直に入っていける音だ。

キーボードのRiza Arshadは70年代のチック・コリアを連想させるようなレトロなエレピ・サウンドを繰り出し、このバンドのサウンドをコアを作りながら、聴きやすい音に仕上げている。

またギターのTohpatiはエレクトリック、アコースティックのギターを曲によって使い分けているが、軽くディストーションの効いたエレキ・ギターで、アクセント部分にエフェクターを使ってスクリームするような音を搾り出すよう弾く演奏がユニークだ。

アルバム全編で間断なく流れ続けるパーカッションのリズムのうねりが何とも心地よく、そのリズムとキーボード、ギターのサウンドとのコントラストの取り方が何ともユニークだ。
アジアのサウンドをしっかりと取り入れながらも、それを自然な形でジャズ・ロックサウンドとして融合できているバンドである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay