現役最高のジャズ・ドラマーと言ってよい存在のジャック・ディジョネットの最新スタジオ録音盤はベースにジョン・パティトゥッチ、ピアノにダニロ・ペレスという中堅実力派を迎えたトリオ作となっている。
この3人の組合せだとさぞや強烈なインプロヴィゼーションの応酬だろうと思っていたら1曲目はディジョネットらしからぬコンスタントな3拍子のハイハットの刻みで始まるタンゴで、ディジョネット自らメロディカで素朴なメロディーを奏でているゆったりとしたナンバーだ。
もちろん中には予想通りとも言える白熱した演奏も収録されているのだが、1曲1曲がヴァラエティーに富んだ練られた曲調が並んでいる。
ディジョネットのヴァーサタイルなスタイルは今更いうまでもないが、このアルバムではパティトゥッチの多彩な演奏が光っている。
ウッド・ベースでの堅実な演奏はもとより、弓弾きそしてエレキ・ベースでの高速プレイなどどれも高度な演奏で彼の万能ぶりを見せ付けている。
クラシカルな曲調の「Panama Viejo」で聴かせる弓弾きの美しさはヨーヨーマばりである。
ボーナス・ディスクとしてメイキングを収めた約25分のDVD(リージョンフリー)が付いていて、それを見るとオーバーダブや曲によってはコンピューター上での編集も交えながら、かなりじっくりと曲が作りこまれているのがわかって興味深い。
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|