Sly And The Family Stone 「The Woodstock Experience」 Epic/Legacy (88697/482412) 2009 - U.S.A.  


Fred Stone (guitar, vocals), Larry Graham, Jr. (bass, vocals), Greg Errico (drums), Jerry Martini (sax), Rosie Stone (piano), Cynthia Robinson(tp)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ファンク系

昨年の東京ジャズに来日したファンク・ミュージックの祖とも言えるスライ&ザ・ファミリー・ストーンの1969年の4枚目のアルバム「Stand!」と同年に出演した伝説の野外ロックフェス、ウッドストックでのライブ盤をカップリングした2枚組。
紙ジャケ使用で、ミニポスターがついたボックス仕様になっている。
今年はウッドストック40周年にあたるので関連作品が多数リリースされるが、そのうちのひとつでもある。
フュージョン的にはスラップ・ベースの祖として知られるラリー・グラハムが在籍していたことでも知られるバンドである。

「Stand!」はこのバンドを一躍有名にしたアルバムでタイトル曲や「I Want To Make You Higher」などのヒット曲を世に送り出した。
ただし今改めて聴いてみるとさすがに時代を感じさせる音でもある。
ちなみに「I Want To Make You Higher」は先日のジェフ・ベック&エリック・クラプトンのジョイント来日公演で最後の曲として演奏されていて意外に感じたのは記憶に新しい。

今回のリリースの目玉はなんと言ってももう1枚のウッドストックのライブの方で、全9曲中の7曲までが今回初リリースのテイクである。
フェスティバル当日は午前3時半から開始されたという演奏なのだが、ハードファンク全開の熱気、勢いは凄まじく、これがウッドストックのハイライトとして語り継がれているのは、なるほどと思わせる。
このバンドはまさにライブで本領を発揮したバンドだったのだろう。

怒涛のファンク・リズム、スラップ・ベース、16ビートのギターのカッティング、ホーンのリフとその後70年代に登場するクロスオーバー・フュージョンの多くの要素を69年の時点で既にもっていた先進的なライブ・サウンドは今でも充分に通用するサウンドである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay