George Benson 「Songs And Stories」 ユニバーサルミュージック/Concord (UCCO1085) 2009 - Japan  


George Benson (Guitar,vocal), Norman Brown(Guitar, vocals), Lee Ritenour(Guitar), John Robinson(Drums), Marcus Miller(Bass, produce), Tom Scott(sax), Patti Austin(vocals), Gerald Albright(sax), David Paich(kb), Steve Lukather(guitar), Layla Hathaway(vocals), Wah Wah Watson(guitar), Greg Phillinganes(kb), Toninho Horta(guitar), Paulinho Da Costa(perc) etc.
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ●R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

前作の「Irreplacable」が2004年だからもう5年振りということになるジョージ・ベンソンのリーダー・アルバムが到着した。

今作はマーカス・ミラーのプロデュースそして、ソング・ライターとして往年の「Give Me The Night」でタイトルナンバー以下5曲を提供していたロッド・テンパートン(マイケル・ジャクソンの「Thriller」の作曲者としても有名)、マーカス、ビル・ウィザース、スモーキー・ロビンソン、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサーによる新曲がフィーチャーされ、演奏しているのは上記の通りのメンバーなので、はっきり言っていい音が出てこないわけはない。

またカバー曲もニュー・スタンダーズとも言えるジェームス・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」をはじめクラシック・ナンバーの「Rainy Night in Georgia」などを取り上げそのどれもがベンソン節にしっかりとアレンジされている。

前作の「Irreplacable」では最近の流行にちょっと媚を売ったという捉え方もできるようなサウンドだったが、このアルバムでは80年前後のベンソン黄金期に回帰したような王道をいくブラコン・フュージョン路線になっていて、やはりベンソンはこうでなくてはという仕上がりだ。

またベンソンの後継者とも言えるギタリスト(そしてベンソン同様最近歌うようになってしまった)ノーマン・ブラウンとの競演曲も見逃せない。

ベンソン、久々の快心作といってよいアルバムである。
日本盤はボーナストラック「It Ain't Over」が1曲追加されている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay