ディブ・リーブマンの1978年のライブが完全版で発売されました。
元々Artist HouseレーベルからLP1枚で発売されていましたが、驚いたことに、MosaicレーベルからCD3枚組で再発されました。
Artist Houseレーベルは1970年代にオーネット・コールマン、ジェームス・ブラッド・ウルマーなど、興味深いミュージシャンのレコードをリリースしたのですが、あまりにマニアック過ぎたのかその後倒産したレーベルです。
音源のいくつかはバラバラなレーベルからCD化される中、ようやく本盤もCD化がまわってきた印象です。
発売は昨年でしたがなかなか入手できず、最近になってようやく大手のCDネット販売(Amazon、HMV)で入手できるようになりました。
メンバーは、まずランディ・ブレッカーというところに興味が惹かれます。
他にもリーブマンといえば、相棒はリッチー・バイラークははずせません。
アル・フォスターの参加も、当時はマイルス・デイビス引退中、またマイルス・バンド時代はアルとリーブマンが同僚ということで、ここも興味深いところです。
音楽はストレートなアコースティック4ビートJazzです。
アグレッシブで攻撃的・・・非常にストイックな演奏でもあり、白熱したインプロヴィゼーションの応酬が楽しめます。
特にリーブマンは、まだテナーサックスを封印する前で、まさにコルトレーンが乗り移ったようなプレイが凄いです。
ランディ・ブレッカーも、ここでは4ビートプレイに徹します。ブレッカー・ブラザースのフレイズもときおり顔を出すのは愛嬌というところでしょう。
アル・フォスターの4ビートも気持ちよくスイングします。
ただ、1曲が非常に長い演奏です。
元々のLPでも演奏時間は長かったのですが、未発表だった追加曲も全てが長く、17分、20分という曲がゴロゴロしています。
こういうJazzを聞き慣れない人には厳しいかもしれません。
それと録音ですが、せっかくの演奏なのに、音質があまりオーディオ的に良いとは思えません。
ベースはアコースティックなのに、安物のエレキベースみたいに軽く聞こえます。
それからピアノ音が濁っていて、リッチー・バイラークの美しいピアノを期待しただけに、残念な音になっています。
この後、このメンバーからトランペットが抜け、ベーシストが交代することで、Questというグループに生まれ変わります。(1stアルバムは名盤!)
ですので、本作は過渡期のサウンドともいえますが、そこはJazz!!。
その時代のそのタイミングでしか聞けない音・・・それを見事に捕らえているという意味では貴重な作品です。
# CD3枚組というヴォリュームを考えると、マニア向けでしょう。(TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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