大西順子「楽興の時」EMIミュージック・ジャパン(TOCJ68085) 2009  Japan  

大西順子(p),井上洋介(b),Gene Jackson(ds),Reginald Veal(b),Herlin Riley(ds)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            JAZZ          JAZZFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ECM
 

東京Jazzにも出演した大西順子の新作です。

この新作は11年ぶり、前回「Fragile」以来で、その「Fragile」も本サイトで紹介していますが、そんなになるのかと驚いてしまいます。

 

今回は東京Jazzでも聞かせたようなストレートなJazzピアノ・トリオです。

しかし、この人は、他の幾凡のピアノ・トリオは違い、エリック・ドルフィーの曲を3曲もカバーしています。

Free Jazzとも前衛とも言われるドルフィーを3曲も取り上げるなんて、メジャーなピアニストではちょっと他には居ないと思います。

演奏もストイックで、ストレートなJazzが気持ちよいです。

 

それにしても大西順子のピアノというのは、まさにJazzであり、ジャズメンそのものという感じがします。

それは誰それのコピーとか、似ているという事ではそうは感じません。まさにオリジナリティを確立しているという証明です。

あたかも60年代に活躍していた本物のJazzミュージシャンの演奏を聞くのと、同じ気分で聴けてしまうんですね。

 

それとジャケットですが、エリック・ドルフィー「Out To Lunch」のジャケット・カヴァーのように、大きな時計があるのが印象的です。

それはいずれの場合も暗示的なジャケットだからです

ドルフィーの場合は、「昼ランチでいついつまでに戻ります」という趣旨の時計が、結局ドルフィーは他界して戻ることは無かったわけです。

しかし、大西の場合は、同様のシチュエーションでカムバックしてきた。

なにかホっとさせてくれるものがあり、また更に前進してくれるのではないかという期待をしてしまいます。

 

#  11年・・・これはブランクというよりも、むしろ真の音楽評価に必要な時間なのかもしれません。(TKO

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Progressive/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Interplay