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CABの最新スタジオ録音盤。前作あたりからデニチェンは参加しておらず、ベースのバニー・ブルネルとギターのトニー・マカパインの双頭バンドといった感じである。CDにはレコード会社もCD番号の記載も一切ないので自主制作版のようである。
 
硬派のギター・フュージョンサウンドというところは相変わらずだが、今作では多彩なキーボード奏者をゲストに迎え、曲によってはホーン・セクションまでフィーチャーしているので、従来までのCABサウンドとはかなり違った印象を受ける。
 
そしてゲストの中には何とあのミシェル・ポルナレフの名が!。フレンチ・ポップスでもやるのかと思ったらピアニストとしての参加のみなのでちゃんとCABサウンドしている。
 アコースティック・ピアノのソロはエレクトリック・サウンド一辺倒できたCABとしては新鮮に感じる。
 
チック・コリア参加の曲はローズを使った甘い曲で、マカルパインの哀愁のあるフレーズも聴けるスムース系のステーションでもかかりそうなCABとしてはちょっと異色の曲。
 
「Jaco Rocco Circus」という題名が凄い曲があるのだが、こちらはジャコやTOPSがやりそうなホーン・セクションをフィーチャーしたファンク・ナンバーでブルネルのノリのいいベースがフィーチャーされている。
 
新しいエレメントを取り入れながらも硬派のギター・フュージョン路線を貫くCAB、そしてなんと言ってもマカルパインのギターの乾いたディストーション・サウンドが心地よい。
(橋 雅人)
 
 
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| Slow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Speedy |  
| Light |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Heavy |  
| Mellow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Hard |  
| Lyrical |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Cool |  
| Melodious |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Out of melody/code |  
| Conservative |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Progressive/Tricky |  
| Ensemble |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Interplay |  
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