CAB 「Theatre de Marionnettes」 2009 - U.S.A.  


Bunny Brunel(Bass, Kb), Tony MacAlpine(Guitar,Kb), Virgil Donati(Drums), Brian Auger(kb), Chick Corea (e.piano), Sandeep Chowta(kb), Jeff Elliott(Trumpet), Freddie Fox(Guitar), Michel Polnareff(Piano), Patrice Rushen(kb), Bernard Torelli (Guitar), Doug Webb(Sax)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

CABの最新スタジオ録音盤。前作あたりからデニチェンは参加しておらず、ベースのバニー・ブルネルとギターのトニー・マカパインの双頭バンドといった感じである。
CDにはレコード会社もCD番号の記載も一切ないので自主制作版のようである。

硬派のギター・フュージョンサウンドというところは相変わらずだが、今作では多彩なキーボード奏者をゲストに迎え、曲によってはホーン・セクションまでフィーチャーしているので、従来までのCABサウンドとはかなり違った印象を受ける。

そしてゲストの中には何とあのミシェル・ポルナレフの名が!。
フレンチ・ポップスでもやるのかと思ったらピアニストとしての参加のみなのでちゃんとCABサウンドしている。
アコースティック・ピアノのソロはエレクトリック・サウンド一辺倒できたCABとしては新鮮に感じる。

チック・コリア参加の曲はローズを使った甘い曲で、マカルパインの哀愁のあるフレーズも聴けるスムース系のステーションでもかかりそうなCABとしてはちょっと異色の曲。

「Jaco Rocco Circus」という題名が凄い曲があるのだが、こちらはジャコやTOPSがやりそうなホーン・セクションをフィーチャーしたファンク・ナンバーでブルネルのノリのいいベースがフィーチャーされている。

新しいエレメントを取り入れながらも硬派のギター・フュージョン路線を貫くCAB、そしてなんと言ってもマカルパインのギターの乾いたディストーション・サウンドが心地よい。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay