スタンリー・クラークをリーダーとするアコースティック・ピアノ・トリオ作品。
リターン・トゥ・フォーエヴァーからの盟友レニー・ホワイトのドラムスに加え全編に上原ひろみのピアノをフィーチャーするという異色の取り合わせになっている。
スタンダード曲、S.クラークのオリジナルそして上原もオリジナル曲を2曲提供しているが、ピアノ・トリオといってもオーソドックスなジャズ曲はほんの一部で多くが個性的な作品からなっている。
演奏はこの3人から想像されるような攻撃的なものではなく、全体にどちらかというと絵画的な趣を感じるようなものだ。
昨今は映画音楽を多く手掛けるスタンリーの志向が反映されているのだろうか。
1曲目の「Paradigm Shift」は「Election Day 2008」というサブタイトルが付けられているところを見るとオバマ大統領へのトリビュートソングのようだ。この曲を始めとして随所でスタンリーのアコースティック・ベースのソロがたっぷりとフィーチャーされている。
このメンバーならではの8ビートで演奏されるレッド・ホット・チリペッパーズの「Under The Bridge」は圧巻だ。上原のかなりアウトしていくソロが面白い。
上原はこの曲に限らず自分のバンドとは違ったアプローチでピアノを弾いているように感じられ、彼女の別の一面が見えるようだ。
日本盤にはレニー・ホワイトの作品「L's Bop」がボーナストラックとして収録されている。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
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Hard |
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Cool |
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Out of melody/code |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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