Brian Bromberg 「It Is What It Is」 Artistry Music (ART7019) 2009 - U.S.A.  


Brian Bromberg(Bass), Will Kennedy(Drums), Dave Weckl(Drums), Alex Acuna(Perc), Gerald Albright(Saxophone), Gannin Arnold(Rhythm Guitar), Rick Braun(Trumpet), Randy Brecker(Trumpet), George Duke(kb), Richard Elliot(Sax), Tony Guerrero(Trumpet), Dave Kochanski(kb), Jeff Lorber(kb), Eric Marienthal(Sax), Gary Meek(Sax, Flute), Willie Murillo(Trumpet), Patrice Rushen(Piano), Dave Ryan(Tb), Dan Siegel(kb), Ramon Stagnaro (Rhythm Guitar), Tom Zink(String Arrangements)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

技巧派ベーシスト、ブライアン・ブロムバーグの最新録音盤は王道を行くフュージョン作である。
ありとあらゆるベースを弾きこなし、アコースティック・ベースのアルバムもリリースしているブロムバーグだが、このアルバムではこれでもかというくらいエレクトリック・ベースを弾きまくっている。
アルバムジャケットに「このアルバムでリード・ギターに聴こえるのは全てベースです」と注記があるのもブロムバーグのお約束通りだ。

相棒のドラマーは元イエロージャケッツのウィル・ケネディーそして手数王デイブ・ウェックルの2人が曲によって入れ替わりで登場する。ブロムバーグが言わばベース版手数王なのでウェックルとの組合せは世界最高の手数の多さになってしまいそうだが、このアルバムでのウェックルのドラミングは弾きまくるブロムバーグにスペースを与えようとしているのか、比較的シンプルに叩いている。

全体のサウンドはホーン・セクションを大々的にフィーチャーしたファンク系で、スムース系っぽいサウンドも合間に少し挟まれている。 ホーンはマリエンサルやゲイリー・ミークらからなる5管編成の分厚いサウンドで、曲によってランディ・ブレッカー、リック・ブラウン、ジェラルド・アルブライトなどのゲスト・ソリストが入れ替わりで登場する。

圧巻なのは最後をしめる「Slap Happy」。タイトルの通りスラップを派手に弾きまくる曲で、驚異的な高速スラップを披露している。またウェックルの短いソロもフィーチャーされている。

ちょっと弾きすぎの傾向はあるが、フュージョン・ファンであれば理屈抜きに楽しめる作品だろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay