結成から30年以上も活動を続けているベテランのフュージョン・グループ、スパイロ・ジャイラの最新作。
スパイロ・ジャイラと言うとどうしても79年の大ヒット曲「Morning Dance」やデイヴ・サニュエルズの爽やかなマリンバのサウンドを連想してしまうが、バンドのサウンド自体にはもう昔の面影はほとんどと言っていいほどない。
1曲目からスラップ・ベースで始まるファンキーなナンバーで、そのファンキーさは、たまたま同時に手元にあったキャンディー・ダルファーの新譜と間違ってCDプレイヤーに入れてしまったのかと思ったほどだ。
またアルバムの最後には新加入のベーシスト、ボニーBがヴォーカルを取るファンク・ナンバーが収録されていて、これら2曲がスパイロ・ジャイラっぽくないのだが、面白い。
アルバムの半ばにフィーチャーされている「The Tippin' Point」は比較的ストレートな4ビートのジャズ・ナンバーで、これがなかなかいい味を出している。
始めと終わりのファンク、そして半ばに4ビートとバンドとしての新基軸が印象に残るアルバムだ。
他の曲もメンバー各人のオリジナルがバランスよく演奏されており、バラードからラテンタッチのものまでヴァラエティーに富んでいる。
もっとも終始一貫して変わらないのは、ジェイ・ベッケンスタインの歌心溢れるサックスのサウンドで、この音を聴けばやっぱりスパイロジャイラだなと思ってしまう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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