マイケル・ブレッカーとの長年の共演、そして近年ではブランフォード・マルサリスとの共演で知られるピアニスト、ジョーイ・カルデラッツォの最新録音盤である。
最新といっても2年以上前のリリースなのだが、最近になって聴く機会を得たので紹介しようと思う。
全9曲中、3曲にギターとヴォーカルが参加しているが、基本的にはソロ・ピアノのアルバムである。
「Midnight Voyage」、「Sea Glass」と冒頭から2曲がブレッカー・バンド時代のレパートリーからの再演となっている。
ブレッカー・バンド時代はマイケルとの壮絶なインプロヴィゼーションの応酬がトレード・マークだったカルデラッツォだが、ここでは打って変わって押さえた叙情的な演奏をしている。
一音一音をかみ締めるようなひたすら美しいピアノだ。
この2曲だけでもこのCDを購入する価値があると思ってしまうカルデラッツォの新境地を聴かせるような演奏だ。
またヴォーカルとギターを迎えたタイトル・ナンバーの「Amenecer」は、どこかで聴いたことがあるメロディーだと思ったら、これもブレッカー時代のナンバー「Cat's Cradle」に歌詞をつけたもの。
ちょっとブラジリアンなテイストを加えた独特の雰囲気を醸し出した演奏になっている。
録音は2006年とブレッカーの生前なのだが、結果的にはブレッカー追悼作のように聴こえてしまうアルバムだ。
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|