Tim Ries 「Stones World」Wai Wai Music(XMYY10004-5) 2008 - Japan  


Tim Ries(sax), Sara Baras, Michael Davis(tb), Jack Dejohnette(drums), Lisa Fischer(vocal), Bernard Fowler(vocal), Bill Frisell(g), Larry Goldings(kb), Magos Herrera(vocal), Terumasa Hino(tp), Kenji Hino(bass), Mick Jagger(harm), Chuck Leavell(kb), Ben Monder, Ana Moura(vocal), Milton Nascimento(vocal), Herman Olivera(vocal), Eddie Palmieri(piano), John Patitucci(bass), Keith Richards(g), Badal Roy, Tidawt, Kazumi Watanabe(g), Charlie Watts(drums), Ronnie Wood(g), Ninako Yoshida(vocal), Austin Peralta(e.piano), Kiyohiko Semba(perc),Dave Carpenter(bass), Adam Rogers(g), Clarence Penn(drums) etc.
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールド系

ローリング・ストーンズのツアー・バンドでサックスを務めるティム・リースのローリング・ストーンズのカバー集。
2005年の「The Rolling Stones Project」に続いての第2弾ということになる。

前作はジャズ・フュージョン色の強い作品だったが、このアルバムはヴォーカル物中心となっている。
ストーンズのツアーの際に世界各地でその土地のミュージシャンと共演したものがベースとなっており、アメリカの他は日本を始めとして、フランス、ポルトガルで録音されている。

おもしろいのはエディ・パルミエリが参加したサルサ風にアレンジされた「Under My Thumb」。テーマは確かに「Under My Thumb」なのだが、あとは完全にサルサになっていて、テーマに戻ってきて「Under My Thumb」だったのを思い出すほどアレンジされている。 フラメンコ・アレンジされた「Jumpin' Jack Flash」もユニークし、ポルトガル風の「Brown Sugar」も面白い。

東京録音はキースと渡辺香津美のツイン・ギター、バーナード・ファウラーと吉田美奈子のツイン・ヴォーカル、ベースが日野賢二、エレピを弾くのは何故かオースティン・ペラルタとかなりユニークな顔合わせなのだが、出てくる音は今ひとつ印象に残らない。

ジャズ・フュージョン系ではリースとトロンボーンのマイケル・デイヴィスの2管にフリゼル、ラリー・ゴールディングス、ジナス、ディジョネットによる「You Can't Always Get What You Want」が前作の延長線上のサウンドだが、ワールド系の歌物の陰に隠れてしまって目立たない。

企画、タイトルは続編なのだが、前作とは全く別の作品でワールド系が楽しめるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay