Keith Jarrett Gary Peacock Jack DeJohnette「Setting Standards」ECM(2030-32) 1983/2008 - Germany  
Keith Jarrett(piano), Gary Peacock(bass), Jack DeJohnette(drums)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

キース・ジャレットのスタンダード・トリオの1983年1月録音の3枚のアルバムをまとめた3枚組Box Set。

スタンダード・トリオのデビューとなった「Standards, Vol.1」及び2枚目の「Standards, Vol.2」は文字通りスタンダード曲を演奏しており、伝統的なジャズのピアノ・トリオとは異なったアプローチをしているとは言え、キースの作品群の中でももっとも聞き易い部類にはいるように思う。
3枚目の「Changes」はキースのオリジナル曲の長尺の即興演奏だが、それでもビート感があり、スタンダードの演奏の延長線上にある雰囲気だ。
正直なところキースがちょっと苦手な筆者でも素直に入っていける音である。

ただし気分が入ってくると唸り声のヴォルテージがどんどんと上がってくるのはこのアルバムでも同様だ。

個人的な話になるが、83年にニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでこのトリオを最前列で見る幸運に恵まれ、すぐ目の前でディジョネットのハイハットが生き物のように動いていたのが今でも目に焼きついている。

同じ3人で今でも活動を続けているトリオだが、鮮度という意味では今聴いても輝いている。
キース入門としても最適のアルバムではないだろうか。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay