The Great Jazz Trio「July 5th and July5th - Live at Birdland New York」Eighty-Eights/Village Music(VRCL18840&18841) 2007 - Japan (SACD/CD Hybrid)  
Hank Jones(piano), John Patitucci(bass), Omar Hakim(drums)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

御大ハンク・ジョーンズ率いるグレート・ジャズ・トリオのライブ番。GJTのライブ盤といえば83年のロン・カーター、トニー・ウィリアムスとの初代GJTでのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤が名盤として残っているが、25年後の今回は同じくNYのバードランドでのライブ盤になっている。2005年7月5日の録音と7月6日の録音が1枚づつのアルバムとして同時リリースされている。

7月5日のほうは比較的オーソドックスなジャズ・ナンバーが並んでいるが終盤の3曲、「All Blues」、「St. Thomas」がハンク・ジョーンズっぽくないイメージだ。 モード・ナンバーの「All Blues」はちょっと消化不良でやはりこの手の曲は得意じゃないのかなと感じさせるが、ソニー・ロリンズで有名な「St. Thomas」は元気一杯の演奏でこれがなかなかよい。

7月6日の演奏は「Mercy Mercy Mercy」のようなファンキー系の曲と「In A Sentimental Mood」のようなバラード系の曲のコントラストが楽しめる。 ファンキー系の曲は2007年版GJTのリズム・セクション、パティトゥッチ、ハキムの得意とするところでタイトなリズムを繰り出して本領を発揮している。 またバラード系でのハンク・ジョーンズのジェントルなピアノに増して特筆ものなのが、パティトゥッチのアルコ(弓弾)だ。美しいラインを奏でる表現力は素晴らしい。

2日間の演奏はどちらも意外なほど違う個性をもっているのだが、個人的には7月6日がお薦めだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay