御大ハンク・ジョーンズ率いるグレート・ジャズ・トリオのライブ番。GJTのライブ盤といえば83年のロン・カーター、トニー・ウィリアムスとの初代GJTでのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤が名盤として残っているが、25年後の今回は同じくNYのバードランドでのライブ盤になっている。2005年7月5日の録音と7月6日の録音が1枚づつのアルバムとして同時リリースされている。
7月5日のほうは比較的オーソドックスなジャズ・ナンバーが並んでいるが終盤の3曲、「All Blues」、「St. Thomas」がハンク・ジョーンズっぽくないイメージだ。
モード・ナンバーの「All Blues」はちょっと消化不良でやはりこの手の曲は得意じゃないのかなと感じさせるが、ソニー・ロリンズで有名な「St. Thomas」は元気一杯の演奏でこれがなかなかよい。
7月6日の演奏は「Mercy Mercy Mercy」のようなファンキー系の曲と「In A Sentimental Mood」のようなバラード系の曲のコントラストが楽しめる。
ファンキー系の曲は2007年版GJTのリズム・セクション、パティトゥッチ、ハキムの得意とするところでタイトなリズムを繰り出して本領を発揮している。
またバラード系でのハンク・ジョーンズのジェントルなピアノに増して特筆ものなのが、パティトゥッチのアルコ(弓弾)だ。美しいラインを奏でる表現力は素晴らしい。
2日間の演奏はどちらも意外なほど違う個性をもっているのだが、個人的には7月6日がお薦めだ。
(橋 雅人)
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Speedy |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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