御大ジェフ・ベックの最新ライブ盤である。
録音は2007年ロンドンのジャズ・クラブ、ロニー・スコッツで、全編インスト曲でのジェフ・ベックのギターを堪能できる。
リズム陣はウェイン・クランツのトリオにも参加していた話題の若手女性ベーシスト、タル・ウェルケンフェルドにヴィリー・カリウタという組合せ。
実はジェフ・ベックの新譜を聴くのはかなり久しぶりなのだが、1曲目の60年代からのレパートリー「Beck's Bolero」から一聴してわかるベック節は健在である。
意外だったのはマハヴィシュヌ・オーケストラの「Eternity's Breath」からビリー・コブハム古典的ジャズロックの名曲「Stratus」へと続く2曲目、3曲目の選曲。
確かに今から思うとこのアルバムでも演奏されている「Scatterbrain」などもろにマハヴィシュヌなサウンドだったので、サウンドとしては素直に溶け込んでいる。
そして4曲目の「Cause We've Ended As Lovers」でのむせび泣くようなギターの表現力には脱帽である。
圧巻は13曲目の「Space Boogie」でのパワー・プレイだ。カリウタのドラミングも凄い。
この曲を始めとしてカリウタは全編で縦横無尽に叩きまくっていてカリウタ・ファンの人は押さえておくべきアルバムだろう。
全16曲、70分を超える演奏でジェフ・ベックのギターをたっぷりと聴くことができる。
このライブのDVD、ブルーレイも発売されるようで楽しみだ。
(橋 雅人)
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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