Bill Evans「The Other Side Of Something」Intuition (INT34162) 2008 - Germany  
Bill Evans(sax,vocals), Sam Bush(mandolin,vocals), Victor Wooten(bass,vocals), Dennis Chambers(drums), Ryan Cavanaugh(banjo), Christian Howes(fiddle), Pat Bergeson(guitar), Mickey Raphael(harmonica), Clifford Carter(kb), Roger Squitera(perc), Veneese Thomas(vocals), RIchard Bona(bass), Joel Rosenblatt(drums), Bela Flack(banjo), Randy Brecker(tp)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●カントリー系

前作「Soulgrass」でカントリー・フュージョンの新境地を開いたサックス奏者、ビル・エヴァンスは最新作でもその独特なサウンドを聴かせている。

1曲目、2曲目とそのカントリー・フュージョン・サウンドにヴォーカルまでのって少々意表を突かれる。
しかも歌っているのはビル・エヴァンス自身だ。
全11曲中4曲がヴォーカル入りでちゃんと歌詞カードまで付いている。
ただし、よく言ってもヘタウマ系の味のあるヴォーカルと言った程度でお世辞にもうまい歌とは言えない。

バンジョー、マンドリン、フィドルなどカントリー系の楽器が、V.ウッテン x D.チェンバースを中心としたパワフルなリズム・セクションにのっかって、その上でビル・エヴァンスがジャズ・フュージョン系のサックスをブローするというサウンドは前作同様かなりユニークだ。
ヴォーカル入りのカントリー系といっても軟弱になってしまうのではなく、しっかりとハードコアで骨太な部分を持ったサウンドになっているのが、おもしろい。

ゲストで2曲に参加のボナも高速ベースソロを披露している。
ランディー・ブレッカーは1曲のみの参加だ。

既成のサウンドに物足らない人に、お薦めのアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay