ブラッド・メルドウのピアノはデビューから一貫して美しく現在に至るわけですが、メルドウの音楽性は年を経るにつれてどんどん成熟しているのだなと新作を聞いて感じました。
以前のライブCDも演奏能力に長けた、なかなか聞き所のある秀作揃いですが、若さゆえの生硬い青さのような苦味も感じていました。
新作は出来が素晴らしいだけでなく、そこには深みが増し、またJazzとしての味わいが濃くなっていて音楽に滋養が増したと感じてしまいます。
まず、リズムが以前と違っているんですね。ドラマーが代わったことでの変化は著しいと思います。
ジェフ・バラッドの叩き出すリズムは、4ビートJazzの「心地よい揺らぎ」をトリオにもたらしています。
それにあいまってメルドウのピアノも美しさが、素直にストレートに伝わってくる気がします。
ラリー・グレナディアのベースも、なにか優しく聞こえてくるから不思議です。
オアシスのカバー”Wonderwall”なんて、出来が非常に良くて、単なるカバーの域を超えていますね。
”Black
Hole Sun”は長い演奏ですが後半部分の掛け合いが、アコースティックなのにまるで電化マイスル「Live Evil」みたいな雰囲気で面白かったです。
全体的にアップテンポの曲が多くてアグレッシブな感じを持ちますが、バランスよく入るバラードで一息つけるという具合にアルバムとしてよく出来ています。
聞き応えもあるし、Jazzとしても納得できる、素晴らしい作品に思います。
# これは傑作ですね。快心の作品・・・とはライブで生まれるものなのですね。(TKO)
(ちなみに現在AppleのiTunesストアでメルドウのPodcastが無償でダウンロードできるようになっていて、メルドウの演奏やインタビューのオーディオやライブ・ビデオを楽しむことができるので要チェックだ。 )
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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