Wayne Krantz「Long To Be Loose」Vega Music Entertainment(VGDWNF0016) 1993/2008 - Japan  
Wayne Krantz(g), Lincoln Goines(b), Zach Danziger(drums)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

独自のスタイルを貫いているギタリスト、ウェイン・クランツの1993年にリリースされた2枚目のアルバムの再発。

1990年の1枚目のアルバム「Signals」は比較的オーソドックスなNY系フュージョン作だったが、このアルバムではクランツの今に繋がる独特のギター・トリオでのスタイルを聴くことができる。
どこまでがテーマで、どこからがインプロヴィゼーションなのかよくわからないテーマとソロが渾然一体としているようなスタイルもこのアルバムからで、録音時にはきちんと構成された曲ではなく、インプロヴィゼーションの中で創り上げられていったものであろうことは、ちょっと人を食ったような曲のタイトルからも窺い知ることができる。

乾いた音色での切れ味のいい和音を交えたギター・ワークで、リズム・セクションと呼応しながら一気に疾走するスタイルはまさにクランツのOne And Onlyで、一度聴いただけで強烈な印象が残る。

まさにギター・アルバムの隠れ名盤と言ってよいアルバムだろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay