イエロージャケッツとマイク・スターンの共演と聞くとかなり奇異に感じる人が多いのではないだろうか。
ロベン・フォードが参加したイエロージャケッツの1stアルバムはLA系フュージョンの代表的アルバムである。
一方マイク・スターンはマイルス・デイビス・バンドから頭角を現しだし、その後ブレッカー・ブラザーズに参加、ボブ・バーグとの双頭バンドなどNY系を代表するギタリストだ。
しかし、イエロージャケッツは25年以上の歴史を経て数多くのメンバーチェンジを繰り返し今や大陸横断的なサウンドを持つバンドになったと言っていいだろう。
そうイエロージャケッツの現サックスはもうブレッカー、バーグ亡き後のNY派の代表格と言えるボブ・ミンツァーなのである。
フェランテのキーボードの奏でる和音とハスリップのフレットレスベースからでてくる現在進行形のちょっと浮遊感のあるサウンドは思いのほかスターンのギターと自然にマッチしている。
スターンはいつもよりも柔らかめのトーンで弾いており、ミンツァーの温かみのあるトーンとの相性もよい。
スターンはオリジナル曲を2曲提供し、ゲストとは言ってもほぼ全面参加に近い状態である。
敢えて難を言えばスターンのオリジナル曲でクロマチックでメカニカルなテーマを弾かれるとスターンの個性が強く出すぎてまるでスターンのアルバムみたいに聴こえてしまうところだろうか。
ちなみに日本盤は通常CDだが、アメリカ盤は通常CDとCD/SACDハイブリッド盤の2種類がリリースされている。この原稿執筆時点ではアマゾンでは通常盤とハイブリッド盤が同値で販売されているのでハイブリッド盤がお得かもしれない。
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|