Yellowjackets feat. Mike Stern 「Lifecycle」Heads Up(HUSA9139) 2008 - U.S.A.(CD/SACD Hybrid)  
Jimmy Haslip(bass), Russell Ferrante(kb), Marcus Baylor(drums), Bob Mintzer(sax,b.clarinet,EWI), Mike Stern(g)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

イエロージャケッツとマイク・スターンの共演と聞くとかなり奇異に感じる人が多いのではないだろうか。
ロベン・フォードが参加したイエロージャケッツの1stアルバムはLA系フュージョンの代表的アルバムである。
一方マイク・スターンはマイルス・デイビス・バンドから頭角を現しだし、その後ブレッカー・ブラザーズに参加、ボブ・バーグとの双頭バンドなどNY系を代表するギタリストだ。

しかし、イエロージャケッツは25年以上の歴史を経て数多くのメンバーチェンジを繰り返し今や大陸横断的なサウンドを持つバンドになったと言っていいだろう。
そうイエロージャケッツの現サックスはもうブレッカー、バーグ亡き後のNY派の代表格と言えるボブ・ミンツァーなのである。
フェランテのキーボードの奏でる和音とハスリップのフレットレスベースからでてくる現在進行形のちょっと浮遊感のあるサウンドは思いのほかスターンのギターと自然にマッチしている。
スターンはいつもよりも柔らかめのトーンで弾いており、ミンツァーの温かみのあるトーンとの相性もよい。

スターンはオリジナル曲を2曲提供し、ゲストとは言ってもほぼ全面参加に近い状態である。
敢えて難を言えばスターンのオリジナル曲でクロマチックでメカニカルなテーマを弾かれるとスターンの個性が強く出すぎてまるでスターンのアルバムみたいに聴こえてしまうところだろうか。

ちなみに日本盤は通常CDだが、アメリカ盤は通常CDCD/SACDハイブリッド盤の2種類がリリースされている。この原稿執筆時点ではアマゾンでは通常盤とハイブリッド盤が同値で販売されているのでハイブリッド盤がお得かもしれない。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay