ここ数年、ECMらしいといえば最もECMらしいピアノを聞かせるケティル・ビヨルンスタ。
彼の残した「The Sea」は本当にECMミュージックを堪能できる傑作でした。
その「The Sea」の共演者、ギターのテリエ・リピダルとのデュオという期待がかかる作品で、まさにその期待に違わない素晴らしい作品になっています。
特に「The Sea」のピアノ、ギター、チェロ、ドラムから、チェロとドラムが抜けたという編成でありながら、「The Sea」のライブ・バージョンと言えるほどの雰囲気を醸し出しています。
意外な発見は、「The Sea」のチェロのもつユッタリとしたフィーリングを、フィードバックでのギターが代わっても遜色ないというところです。それだけリピダルのギター・テクニックと表現力には驚きました。
そしてビヨルンスタのピアノも、彼らしいさが良く出た耽美なピアノを聞かせます。
耽美なピアノと言っても、いくつか種類があると考えれば、彼の場合はノルウェイの香り高い演奏です。それが個性とあいまって、ビヨルンスタならではのピアノになっていると思います。
ECMらしいといえば実にECMらしい作品で、耽美系が好きな方にはお勧めでしょう。
#ECMらしいピアノを聴きたいと思うとき、ビヨルンスタッドなら外れ無しですね。(TKO)
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Out of melody/code
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Progressive/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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