David Fiuczynski 「KiF Express」FuseLicious Morsels(FUSES90S-2) 2008 - U.S.A.  


David Fiuczynski(g), Steve Jenkins(bass), Skoota Warner(drums), Mike Rivard(bass), Bertram Lehmann(drums), Daniel Sadownick(perc), Jim Funnell(kb),
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールド系

Screaming Headless Torsesのというよりは、最近は上原ひろみバンドのギタリストという方が通りがよくなってしまったデヴィッド・フュージンスキーの最新作。
タイトルからすると2003年の「KiF」の続編という位置づけなのだろうか。

1曲目からギターとベースが正体不明のスケール、コード感で疾走する。
聴いたことがないような調性感なのだが、フリーというわけではなく規則性があり、気持ち悪いような気持ちよいような何とも言えない感覚だ。

3曲目は雅楽っぽいスケールに狂言のようなヴォイスだなと思ったら曲名は「sakura - ying hua」ということで日本の音楽からヒントを得ているようだ。
その他にも曲によってインド風、中近東風のスケールが顔を出し、全体的にオリエンタルな雰囲気になっている。
ちなみにアルバムの最後の曲は尺八の音がエンディングに使われている。

ただしコアになっているのはファンク、ロックのスピリットで、ギター・トリオを中心に演奏される音楽は力強いグルーヴ感をキープしている。

万人にお薦めできる音ではないだろうが、個人的にはかなりハマル音である。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay